変形性腰椎症

変形性腰椎症とは,椎間板や関節の軟骨に起こる老化現象にある.人間の体が年をとるとともに,椎間板の水分が減ってきて,クッションとしての弾力がなくなってくると,上下に連なっている椎骨の間が狭められ,本来のスムーズな動きがせばめられ,本来のスムーズな動きができなくなってしまう.そうすると外からストレスがかかるようになり,椎体縁の前方や後方に骨棘という,トゲのようなものができてしまう.このトゲによって神経の通る道が狭められたり圧迫されたりして腰痛が起こる

 女性より男性に多い変形性腰椎症は女性よりも男性,やせた人よりも太った人,がっちり人がなりやすい病気です.長年,背骨に対する負担がかかりやすい人に起こりやすいことを示しています.

 骨の変形があっても痛みが出ないことがあるのは,もともと骨自体には痛みを感じる神経がほとんどないためです.骨のトゲが,骨の周囲を通っている神経に接触して初めて痛みが起こります.骨のトゲができたところに必ずしも神経が通っていないからです

 痛みが出るのは,骨のトゲが,神経の出ている椎間孔という穴を狭め,不自然な格好をしたり,腰に外傷を受けた際,神経を傷つけた場合です.

 

 医療法人社団成山会山の上クリニック