片頭痛の新しい飲み薬

片頭痛はなぜ起こる .片頭痛は頭の中の血管の拍動が強くなって起こります.脳の血管の拍動が頭蓋骨というヘルメットに圧迫され痛みを感じます.このためズキンズキンと脈拍に一致して痛むものとされていました. 最近、この方面の研究もすすみ、別の説が有力になっています。

 

 血管が拡張すると頭痛が起こります

 片頭痛は普通の頭痛と違い,いわゆる「頭痛もちの頭痛」を言います.@脈拍に一致した拍動性の頭痛『ズキンズキン』と痛む,A片側に頭痛が起こる,B数日から数周の間隔をおいて頭痛発作が起こる,C1回の頭痛は2〜3時間ぐらい(長いときは1日)続くのが特徴です.
 頭の内外の血管が過度に拡張することが頭痛発生の要因とされています.現在片頭痛発生には血管説と三叉神経血管説の二つの説が考えられています
《血管説》
 5-HTという物質が過剰に放出されると,血管がいったん収縮しその後異常拡張を起こします.頭は頭蓋骨というヘルメットに守られていますが,脳の血管が過度に拡張すると脳を包んでいる硬膜が引っ張られずきんずきんという拍動するような頭痛になります.
《三叉神経血管説》
 近年,片頭痛のメカニズムについての研究が進み,三叉神経という顔の感覚神経に炎症が及び,痛みを感じた神経刺激が大脳に伝わるとされています.この説に基づいて昨年新しい注射薬が発見されました.
9月に飲み薬も発売されました.

 医療法人社団成山会山の上クリニック