痛風発作はなぜ起こるか

痛風とは,血液中の尿酸値が高くなった状態が続くと,体内で溶けにくくなった尿酸が体のいろいろな部分にたまってきます.足の親指の関節などに尿酸がたまると,強烈な痛みを伴う関節炎発作がおこります.これが痛風です



痛風発作はどうして起こる


 

無症候:雪は次第に屋根に積もっていく(高尿酸血症が持続すると尿酸は次第に組織に沈着していく).

痛風発作:屋根に積もった雪はやがて庇(ひさし)から崩落する(関節滑膜に沈着した尿酸塩結晶は,一定量を超えると関節内に脱落し,痛風発作を起こす).

 

尿酸コントロールをするとき

血清尿酸値は徐々に下げる:雪がやんで日が照ると屋根の雪は解け始める(血清尿酸値が正常化すると関節周囲に沈着した尿酸は徐々に解け始める).

急に下げると・・・:しかし,急に陽射しが強くなると屋根の雪は急速に解けて,庇から雪塊が崩落する(急に血清尿酸値を下げると,滑膜に蓄積した結晶塊から一部が関節内に脱落し,痛風発作が誘発される).

 医療法人社団成山会山の上クリニック


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