腱板断裂

腱板断裂は,約80%は転倒して肩を直接強打した際、肘や手をついて転倒した際受傷することがありますが、残りの約0%は明らかな外傷歴がなくても起こるとされています.腱板の変性が始まり、肩関節に対する負荷の大きい40歳代,50歳代に多発し,40歳以上で全体の80%以上を占めています.圧倒的に男性に多く,右に多いとされます.完全断裂の方が不全断裂よりも年齢層が高く,大断裂は最も高齢者に多いことから,断裂は腱板の変性を基盤として始まり,外傷により拡大していくものと考えられます.

 

         断面図        外側から見た腱板

手を挙上する際,上肢の骨である上腕骨を三角筋と腱板の働きでつりあげています。腱板とはこの上肢を吊り上げる筋群の総称で肩甲下筋,烏口上腕靱帯,棘上筋,棘下筋,小円筋等で構成され,数のように上腕骨頭を5本の指でつかむように配置されています.

        

 

 


右図→腱板断裂は腱板の変性が基盤にあり外傷により拡大します.

 

医療法人社団成山会山の上クリニック