変形性膝関節症のサプリメント

サプリメントとは,「栄養補助食品」という意味です。本来の意味から言うと、ビタミンやミネラルなど栄養を補う食品ことを言いますが、現在は健康に役立つ食品もふくめて「サプリメント」といわれています。サプリメント先進国のアメリカでは、ブームになりその市場は増大の一途にあるようです。これらの食品すべてが健康にいいと認められたわけではありません。

表示に気をつけて!厚生労働省は健康食品の氾濫に一定の規則をはめるため「保健機能食品」という言葉を使い、栄養成分と用途の表示のあるものを「栄養機能食品」、栄養成分の含有量と機能の表示のあるもの「特定保健用食品」の二つを呼ぶことにしています。 

変形性膝関節症では,グルコサミンとコンドロイチンはヨーロッパを中心に30年ぐらい前から用いられており、服用することで有効だとされ信憑性の高い医学研究によって検証もされています。


変形性膝関節症は大たい骨と脛骨が加齢などにより関節軟骨が摩耗し、すり減った骨が骨棘となってとがってくるために起こります。

変形性膝関節症に効果のあるサプリメント 関節軟骨の主要な成分はプロテオグリカンというものですが、これにコンドロイチンやグルコサミンがもともと含まれています。グルコサミンは甲殻類の殻のキチン質から分解精製され、コンドロイチンは鮫やほ乳類の関節軟骨から製造されています。

グルコサミンの効果 グルコサミンをとるとそのまま軟骨の材料になるかどうかは疑問ですが、関節の炎症や痛みを抑えて軟骨破壊を予防する薬理効果があるようです.ベルギーや北米で有効だという医学論文があります。ただし甲殻類のアレルギーがある人は避けてください。コンドロイチンの効果 コンドロイチンは古くから有効とされており、日本では医薬品としても使われています。速やかに吸収されグリコサミノグリカンに富む関節軟骨などに取り込まれ軟骨基質を増加させるといわれています。

使用上の注意 症状の進行した膝関節症には効果が少なく、強力な鎮痛剤と併用していると効果がなくなってしまいます。だから強力な鎮痛剤がないと痛みが治まらないくらい進行した人には効かないということです。サプリメントの効果はマイルドであるため、早期で軽症の膝関節症の方におすすめです。

 中外製薬パンフレットより引用

 医療法人社団成山会山の上クリニック