外反母趾
外反母趾とは,第1中足趾節関節(足の親指の第2関節)で母趾(親指)が外反した変形(親指が外側すなわち人差し指側に変形して傾く)のことを言います.
外反母趾の原因,圧倒的に女性に多く,家族内発生が多いことから,遺伝的な要因もあります.しかし,ハイヒール使用者に多いことから外力(靴による変形)によるものが原因と思われます..若年者より高齢者に多いことから,加齢性変化によって変形が進行し痛みなどの症状を増悪させているようです.
<上図↑>さきたまが狭く尖った靴は,母趾を外側に第5趾を内側に圧迫し外反母趾の原因となる
ヒールが高い靴では前足部の加重が増加して横アーチが増加して外反拇趾の原因となる.
<上図↑>
ヒールが高くなるにつれ,母趾,第5趾MP関節の内,外側(⇒).他趾の指先へ負荷がかかる(☆).
変形 程度は年齢とともに強くなリます.ハイヒールや尖った靴が原因になります.
疼痛 バニオン,胼胝(タコ)ができて所に疼痛を生じます.母趾と飛び出した部分と小趾(内反小趾という)の飛び出した部分に痛みがあります.
胼胝形成 べんちといい,タコのこと.母趾MP関節部の内底側部にできます.母趾が第2趾の背側に乗り上げるくらいの変形があると第2趾のIP関節にもできます.若年者より高齢者にできやすくなります.皮膚の角化が加齢により進むためです.
機能障害 靴の形がくずれる,足に合う靴がなくなる.母趾に力がうまく入らず,歩きにくくなることもあります.
医療法人社団成山会山の上クリニック