変形性頚椎症の症状と治療

自覚症状は,椎間板ヘルニアでは小外傷,あるいは不良姿勢の後などに置ける激烈な頚・肩・腕痛などの急性発症することが多いようです.その多くはその数ヶ月前より肩こり,頚肩部不快感などの軽微な症状と,時に強い後頚部痛発作,寝違いなどがみられます.これは先行する線維輪断裂による頸椎症状と考えられます.頸椎症では,数年間続く頚・肩のこり,不快感の後,徐々に進行する後頚部痛,上肢しびれなどの神経根症状あるいは手指巧緻運動障害など四肢に及ぶ脊髄症状などがみられます。

神経根刺激症状として頚部の運動に伴う上肢へ走るような痛み(放散痛),しびれ感があり,激烈な場合,上肢を挙上し,頭の上に回すと軽減する特徴があります.脊髄症状としては背部への放散痛,手指全体に及ぶしびれ感,知覚鈍麻,食事・更衣・書字動作等での手指の細かい動作の障害,足が突っ張って階段の下りが降りにくいなどの歩行障害がみられます.頻尿・失禁などの症状も出ることがあります.

医療法人社団成山会山の上クリニック