ウオノメとタコ

ウオノメとは,鶏眼(Clavus)といい,摩擦や圧迫などの機械的刺激により皮膚の角化が過剰に進んだ状態を言います.中心部に半透明の芯を形成し,真皮内に陥入し、痛覚神経を刺激して痛みを生じます.足趾の第3関節のところや趾先にできる鶏眼は硬くハードコーンと呼ばれ,趾の間にできるものはやわらかくソフトコーンといいます。

タコとは, 胼胝(べんち,callus)といい,比較的広い膨隆を示し正常皮膚との境界がはっきりしません.痛みは軽く大きくなる歩行時に足趾の第3関節の底部が痛みます.


鶏眼と胼胝の典型的な症状
ウオノメとタコは歩行時に体重が集中してかかる足の前方によくできます.痛みが強くて歩けなくなくことすらあります.繰り返し摩擦や圧迫されるところにおきやすく、ハイヒールや幅の狭い靴が原因になります.タコは体重が集中してかかる中足骨という足の骨の先端、足の指の第3関節(足底のふくらんだ部分)にできやすく、ウオノメは薬指の外側でちょうど小指がこすれるあたりと小指の先端にできます。外反拇趾などの足の変形があるときや糖尿病や足の血行障害があるときにもできやすくなります.

治療
スピール膏という硬くなった患部をやわらかくする薬をはり、やわらかくなったらはがしとります。ウオノメの場合は芯を残さない様にすり鉢様にとる必要があります. 

医療法人社団成山会山の上クリニック